NTTグループ確定拠出年金について
社員が任意で掛金の追加拠出ができ、自ら運用して受け取る企業年金
NTTグループ確定拠出年金(以下、DC年金)は、今後の公的年金の動向等を勘案し、社員の退職後の所得水準の確保を図ることを目的としたNTTグループの加入会社によって運営される確定拠出型の年金制度です。会社が掛金を拠出し、任意で加入者も掛金を追加拠出できます。国の年金制度は、年金受給開始年齢のさらなる引き上げや、デフレ下のマクロ経済スライドの発動も検討される等、退職後の安心した生活を支えるにはさまざまな課題があります。そうした現状に対応するため、平成26年4月に規約年金から退職後の所得水準の確保に向けて柔軟な制度設計が可能な企業年金制度であるDC年金へ移行しました。したがいまして、平成26年3月以前の期間分については規約年金から受け取り、平成26年4月以降の期間分についてはDC年金から受け取ります。
加入のしくみ
対象者
DC年金の加入の対象となるのは、加入会社の社員及び加入会社からグループ会社へ出向している社員です。
加入者資格の取得・喪失
加入者資格は加入会社に入社した日に取得し、退職した日の翌日、死亡した日の翌日等に喪失します。加入期間は月を単位として計算し、加入者資格を取得した月から喪失した月の前月までを数えます。加入期間は、年金の受給開始時期の判定に用いられます。
掛金拠出のしくみ
会社掛金
会社掛金は、毎月の退職手当累積額と加入者の年齢に応じて計算され、会社が加入者のDC年金専用口座に毎月拠出します。
加入者掛金(マッチング拠出)
加入者掛金(マッチング拠出)は、会社掛金に上乗せし、毎月の給料から加入者本人が任意で拠出することができる掛金で、会社掛金同様、加入者のDC年金専用口座に拠出されます。なお、加入者掛金は、税制上の優遇措置(非課税)がある等、DC年金固有のメリットがあります。
ポイント
掛金拠出の注意事項
加入者掛金額は1円単位で設定できますが、会社掛金額を上回って拠出することはできず、拠出限度額は加入者掛金額と会社掛金額の合計で27,500円(月額)となります。また、加入者は、1事業年度のうちに1回であれば、加入者掛金額を任意で変更することができます。なお、加入者掛金の拠出中断はいつでも申し出ることができます。
掛金拠出のイメージ
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マッチング拠出しない場合
会社掛金のみを掛金として拠出します。
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マッチング拠出する場合
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会社掛金額が27,500円の半分である13,750円以下の場合
会社掛金額と同等の金額までマッチング拠出を行うことが可能です。(例:会社掛金額が10,000円の場合、マッチング拠出は10,000円まで可能です。)
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会社掛金額が27,500円の半分である13,750円を超える場合
会社掛金額とマッチング拠出の合計が27,500円を超えない範囲で、マッチング拠出を行うことが可能です。(例:会社掛金額が20,000円の場合、マッチング拠出は7,500円まで可能です。)
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掛金運用のイメージ
会社掛金と加入者掛金はともにDC年金専用の口座へ入ります。なお、拠出時は、非課税です。拠出された掛金で、ご本人の選択した運用商品が購入され運用されます。なお、運用収益は非課税です。
年金給付のしくみ
給付の種類
DC年金から受け取る給付には、老齢給付金、障害給付金、遺族給付金(遺族一時金)の3種類があります。
区分 | 内容 |
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老齢給付金 | 加入者が老齢になったときに受け取る有期年金です(終身年金の選択肢もあり)。なお、年金に代えて選択一時金として受け取ることもできます。 |
障害給付金 | 加入者または年金受給者が、75歳になる前までに病気やけがにより障がいが残ったときに受け取れる年金です。なお、年金に代えて障害一時金として受け取ることもできます。 |
遺族給付金(遺族一時金) | 加入者が加入期間中に死亡したとき、老齢給付金・障害給付金を受け取り終わる前に死亡したときに、遺族が受け取れる一時金です。 |
老齢給付金(年金または一時金)
老齢給付金(または選択一時金)は、60歳以降の退職後から受け取ります。ただし、加入期間に応じて年金の受給開始時期が異なります。
※加入期間には、転職前の会社におけるDC年金の加入期間等も含みます。
加入期間と老齢給付金の受給開始時期の関係
DC年金は、受給割合(年金に代えて選択一時金として受け取る割合)・年金の受給開始時期・受給期間に選択肢が設けられています。
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60歳時点の加入期間が10年以上の場合
60歳から75歳になる前までに受給開始できます。
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60歳時点の加入期間が8年以上10年未満の場合
61歳から75歳になる前までに受給開始できます。
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60歳時点の加入期間が6年以上8年未満の場合
62歳から75歳になる前までに受給開始できます。
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60歳時点の加入期間が4年以上6年未満の場合
63歳から75歳になる前までに受給開始できます。
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60歳時点の加入期間が2年以上4年未満の場合
64歳から75歳になる前までに受給開始できます。
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60歳時点の加入期間が1か月以上2年未満の場合
65歳から75歳になる前までに受給開始できます。
障害給付金(年金または一時金)
加入者または年金受給者が、病気やけがにより障がいが残ったときは、障害給付金(または障害一時金)を受け取れます。75歳になる前までに、障害認定日に所定の障害等級に該当していることが条件です。
遺族給付金(遺族一時金)
加入者または老齢給付金(障害給付金含む)受給者が死亡したときは、遺族が遺族給付金(遺族一時金)を受け取れます。
遺族の範囲とその順位
受け取る順位は、原則、1~4の順です。なお、生前に受け取る遺族を1~4から指定することもできます。
- 配偶者
- 子、父母、孫、祖父母、兄弟姉妹で生計維持関係にあった人
- その他の生計維持関係にあった親族
- 子、父母、孫、祖父母、兄弟姉妹で 2 に該当しない人
DC年金資産の主な運用手続を行うとき
DC年金資産(個人別管理資産)残高の確認
- 口座番号とインターネットパスワードを入力し、ログイン
- 「残高・時価評価額照会」のページで最新の年金資産評価額(時価)を確認
月額掛金の配分先の指定・変更
- 口座番号とインターネットパスワードを入力し、ログイン
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商品別配分変更」のページに現時点における配分割合が表示
- ※初回指定時には、配分割合はブランクとなります。
- 変更後の配分割合を入力
過去に購入した運用商品の入替
- 口座番号とインターネットパスワードを入力し、ログイン
- 「スイッチング」のページで売却したい商品と売却口数を選択
- 新規購入したい商品を選択
年金の受取手続方法
NTTグループ確定拠出年金の移換手続について説明した動画をご用意しておりますので、NTTグループ確定拠出年金の手続動画をご覧ください。